皆さんこんにちは。神奈川県横浜市を拠点に、ダクト工事や冷媒配管工事、保温工事などの空調設備工事を手掛けている株式会社エア・キャリアです。
建設業の仕事は昔から、「きつい・汚い・危険」の3Kが常識といわれてきました。
しかし近年では、こういったマイナスイメージの改善に向け、国や業界が新3K「給与・休暇・希望」を打ち出す動きが活発化しています。
そこで今回は、これまでの3Kのイメージを払拭する新たな3Kについて解説いたします。
また、新3Kを目指すための具体的な取り組みもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
■新3Kと古い3Kとの違い
建設業の仕事における古い3Kとは、「きつい」「汚い」「危険」という3つの要素のことです。
建設関連の労働が3Kと呼ばれるようになったのは1980年代頃といわれています。
当時はバブル景気によって華々しく高収入な職業が多かったため、そういった職業と比較して建設の現場は労働環境が悪いとされていたのです。
建設業界のほか、土木の仕事、看護師など医療関連の仕事、農業や清掃の仕事なども3Kと呼ばれ敬遠されていました。
しかし近年では、かつて3Kと呼ばれた仕事の労働環境も少しずつ改善傾向にあります。
これにともなって建設業界では、従来の3Kに代わる新3Kを打ち出す動きが広がってきました。
新3Kとは2015年に国土交通省が提唱した言葉で、「給与」「休暇」「希望」という3つの要素をまとめて表す言葉です。
古い3Kは、労働環境がよくないとされる職場を意味する言葉であり、これが若者離れや人手不足の原因にもなっていました。
これに対して新3Kは、労働環境を改善し、魅力ある職場に変えることを目指す言葉です。
新3Kの浸透は、建設業における中長期的な担い手確保のために重要な要素といえるでしょう。
■新3Kの定義と期待される効果
新3Kとは「給与」「休暇」「希望」の頭文字を取った言葉ですが、具体的にはどのような意味をもつのでしょうか?
ここからは、新3Kに関する具体的な取り組みや、期待できる効果についてチェックしていきましょう。
・新3Kの1つ目:給与がよい
新3Kを構成する要素の1つが給与面です。
働きに応じた適正な給与を受け取ることができれば、仕事へのモチベーションも上がりやすくなります。
建設業界では現在、労務費見積もり尊重宣言と呼ばれる対策で給与面の改善を目指しています。
労務費見積もり尊重宣言とは、下請け企業の見積もり依頼を元請けが尊重し、適正な請負代金を支払うことを指します。
建設業に携わる人が適正な賃金を受け取るためには、工事会社の技能に見合った労務費を元請け側が確実に支払う必要があります。
費用面の適切な評価が行われることで、業界全体の労務賃金改善など費用面の好循環が進むことが期待されています。
また、建設キャリアアップシステム(CCUS)を意識した給与面改善の取り組みも進められています。
建設キャリアアップシステムとは、現場スタッフの技能や経験、キャリアの見通しなどを把握した上で、適正な処遇を行うシステムのことです。
建設キャリアアップシステムでは、個々の作業員の技能や経験に関する情報をデジタル上に蓄積します。
システムを活用すれば、それぞれの作業員の力量をしっかりと把握することが可能となります。
これらの取り組みによって建設業界全体の給与がよくなっていけば、建設業の魅力もアップしていくことでしょう。
また、給与面の改善には生産性向上や業務の効率化、従業員のモチベーションアップといったメリットも考えられます。
・新3Kの2つ目:休暇が取れる
新3Kの2つ目の要素として、休暇を十分に取れるという点が挙げられます。
かつて建設業界で働く人にはほとんど休みがなく、疲れが取れないまま働き続けるのが当たり前でした。
建設業では時間外労働の上限規制適用が猶予されているため、長時間の残業や休日出勤が常態化していたのです。
しかし近年では、作業員が週休2日を確保できるよう適切なスケジュールを組む業者が増加傾向にあります。
さらに、2024年4月の法改正以降は、建設業界全体で時間外労働の上限規制が実施されることになっています。
とはいえ、休みが増えた代わりに給与が下がってしまっては意味がありません。
国土交通省は現在、工事の発注者と受注者との間で適切な工期を作成するためのガイドラインを公表しています。
ガイドラインに応じて無理のない工期を作成することにより、個々の作業員に十分な休暇を与えながら適切に工事を進めることが可能となります。
しっかりと休暇を取ることができれば、メリハリをつけながら気持ちよく働くことができます。
家族と過ごす時間や趣味の時間を作ることもでき、ワークライフバランスも整いやすくなるでしょう。
・新3Kの3つ目:希望がもてる
希望をもって仕事に取り組めることも、新3Kの重要な要素の1つです。
希望をもつというとあいまいな表現のように思えるかもしれませんが、建設の現場では働きやすさや将来性を意識した数多くの具体的な取り組みが行われています。
その取り組みの1つが、現場に積極的にICTを取り入れるi-Construction(アイ・コンストラクション)です。
i-Constructionとは測量や設計、施工、検査、維持管理などすべてのプロセスにICTを導入することをいいます。
これまでより少ない日数、少ない人数で同じ工事を行えるようになるのは、i-Constructionを活用する大きなメリットです。
建設の現場にICTなどの新技術導入には、経費計上や評価などの手間を大きく軽減できるというよさもあります。
新技術の導入を通して希望がもてる職場環境を構築すれば、建設業のやりがいも高まっていきます。
■新3Kと建設業界の今後
新3Kが浸透していく中で、建設業界はますます働きやすくなっていくことが期待されています。
新3Kを実現するためには、新技術の導入や建設業界のシステム改革が必須となります。
なかでも特に注目を集めているのが、ICT(情報通信技術)の活用による自動化や省力化です。
例えば、ドローンや3Dレーザースキャナーを活用して測量や設計を行えば、作業効率は飛躍的に高まります。
また、3Dプリンタやロボットによる施工の自動化、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)による安全管理の高度化なども順次進められています
これらの技術が導入されれば建設現場における作業の負担や危険性が減り、旧来の「きつい」「汚い」「危険」という3Kの状況も改善されていきます。
作業効率が高まれば働きやすい環境が整いやすくなり、「給与」「休暇」「希望」を重視する新3Kの実現へとつながっていくのです。
株式会社エア・キャリアは、神奈川県を中心に空調設備工事を請け負っている会社です。
創業以来、お客様に安心・安全・快適な空調環境をご提供することをモットーに、高品質な施工と丁寧なアフターフォローを心がけてきました。
当社では、現場の割り振りを効率化するなど、残業を少なくするよう努めており、有給休暇消化率がほぼ100%という働きやすい環境を整えております。
また、資格取得支援や教育訓練の充実など、社員のスキルアップ・キャリアアップを支援する制度も充実しております。
当社は「建設業界で働きたいけど、長時間労働や過重労働が心配」「仕事も大事だけどプライベートも充実させたい」という方にぴったりです。
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