空調設備工事は、快適な暮らしをするために必要不可欠なものです。空調設備のプロを目指すなら、積極的に資格を取得しましょう。資格取得により知識と技術を持つことを証明できるだけではなく、活躍の場も大きく広がります。
今回は、空調設備工事に関係する資格とおすすめの資格取得方法をご紹介します。
■空調設備工事とは
空調設備工事とは、建物内の温度や湿度を調整し、快適な空間を整えるための設備に関する工事や空調機器のメンテナンス、保守点検を行うことです。空調設備には熱源設備、空気調和設備、熱搬送設備、換気設備、排煙設備の主に5つの種類があります。
空調設備工事の一つであるエアコンの取り付け工事の場合は、室内機や室外機の設置、管の敷設、電気工事などを行います。空調設備を適切に稼働させるための工事全般を、空調設備工事と呼ぶのです。
空調設備工事は暮らしを支える大切なものです。もし空調工事をしなければ快適さが失われ、健康被害が生じる可能性があります。衛生的で安全な空間づくりをするためには空調設備工事が欠かせません。
■空調設備工事で求められる資格
ここからは、空調工事のプロとして活躍するために必要な資格をいくつかご紹介します。資格は必要な技術や知識を持つことの証明となります。
・1級・2級電気工事施工管理技士
電気工事施工管理技士は国家試験の一つです。資格取得により、発電設備工事や変電設備工事、送電電線工事、照明設備工事など、電気工事における施工管理や監督業を行うことができます。電気工事の品質や安全性を確保するという重要な役割を担うのです。
電気工事施工管理技士は1級と2級があります。2級電気工事施工管理技士は、現場に配置する必要がある主任技術者になることができます。1級電気工事施工管理技士は、下請契約が総額4,500万円以上(建築一式の場合7,000万円以上)の現場に配置が義務付けられている監理技術者として認められます。
また、建設業許可を受けた事業所は営業所ごとに専任の技術者を配置する必要がありますが、1・2級電気工事施工管理技士は専任の技術者になることができるのです。
電気工事施工管理技士の資格は建築工事を行ううえで、需要が高い資格の一つでしょう。
2級電気工事施工管理技士の第一次検定は17歳以上、1級電気工事施工管理技士の第一次検定は19歳以上であれば受験可能です。第二次検定を受験するには、1級、2級のどちらも実務経験が必要です。
空調設備工事を行う際、電気に関する知識は大変役立ちます。仕事の幅も広がるので、資格取得を目指してみませんか?
・管工事施工管理技士
1級・2級管施工管理技士とは、空調設備や冷暖房設備、吸排気ダクト、ガス管、水道配管などの配管工事に関する施工管理を行うために必要な国家資格です。
無資格でも配管工事に携わることができますが、建築物の規模が大きくなるにつれ、配管の種類が増えて構造も複雑になります。配管ミスは大事故につながる恐れがあるので、知識と技術を持った有資格者が施工する必要があるのです。管施工管理技士は配管工事のプロと言えるでしょう。
電気施工管理技士と同じく、2級管施工管理技士は主任技術者や建築業許可の専任技術者になることができます。1級管施工管理技士は主任技術者や専任技術者の他に、工事の規模が大きい場合に配置が義務付けられる監理技術者として認められます。
まずは2級に挑戦し、1級の資格取得を目指すといいでしょう。
・電気主任技術者
国家資格である電気主任技術者は、工場やビルなどの電気設備の保安・監督を行うための資格です。電気設備の点検や清掃、故障対応などを行います。
電気設備は電気主任技術者が適切に運用しなければならないと法律で定められています。電気主任技術者の資格取得によって、電気工事の専門家として活躍できるのです。
電気主任技術者は第一種、第二種、第三種があります。種類によって、取り扱える電圧が変わります。
・ボイラー技士
ボイラー技士は、ビルや工場、ホテル、病院などのボイラーの管理、点検、修繕などを行うための国家資格です。ボイラーは熱エネルギーをつくる装置です。取り扱いを誤ると、重大な事故が発生する恐れがあるので、専門知識を持つボイラー技士が管理する必要があります。
ボイラー技士には二級ボイラー技士、一級ボイラー技士、特急ボイラー技士の3種類あります。まずは二級ボイラー技士の資格を取得し、実務経験を経て一級に挑戦するケースが多いでしょう。
・冷凍機械責任者
冷凍機械責任者は、国家資格である高圧ガス製造保安責任者の一つです。一定規模の冷凍設備を備える事業所は、冷凍機械責任者の資格者から冷凍保安責任者を選任しなければならないと義務付けられています。
有資格者は、食品工場や化学工場や倉庫などの冷凍設備に関する機械や装置の保守や修理などを行うことができるでしょう。また、空調設備は冷媒ガスを使って熱を運搬させているため、住居やビル、ショッピングセンターなどの空調機器も冷凍設備に含まれます。
保守管理だけではなく、無資格者の監督や管理も行います。冷凍機械責任者はさまざまな分野で活躍できる資格と言えるでしょう。
冷凍機械責任者は、第一種、第二種、第三種の3種類あります。最も難易度が高いのが第一種です。第一種は、取り扱い可能な冷凍機械や装置の規模が大きくなります。
資格取得には実務経験が必要なく、誰でも受験可能です。
■資格の取得方法
今度は、資格の取得方法についてご紹介します。
・独学
独学で勉強する方法は、費用をかけたくない、自分のペースで勉強したいという方におすすめです。資格取得を目指して、参考書や問題集を使用して勉強します。過去問が入手できるのであれば、積極的に活用しましょう。過去問を繰り返し解くと、出題傾向や時間配分、自分の苦手分野などを知ることができるのです。
動画学習もおすすめです。パソコンやスマートフォンでも視聴可能なので、移動中や休憩時間などの時間も有効活用しましょう。
・通信講座
通信講座は自宅に届いた参考書や問題集などを使用し、添削サポートを受けながら自宅で勉強する方法です。独学のように、自分のペースに合わせて取り組むことができます。通信講座の教材は初めての方にも分かりやすく、無駄のないように作られているので勉強がしやすいでしょう。分からないことを質問して解決できるのも通信講座のメリットです。
・スクールや予備校
自分でスケジュールを組んで勉強するのは苦手、勉強に身が入らないという方におすすめなのがスクールや予備校です。スクールや予備校に通い、講師の講義を受けることで、基礎知識だけではなく試験に出やすいポイントをおさえることができます。
Web通信やDVD通信を行っていることもあるので、ライフスタイルに合わせてプランを選ぶと働きながら効率よく資格取得を目指せるのです。
株式会社エア・キャリアは、神奈川県を中心に空調設備工事を請け負っている会社です。
創業以来、お客様に安心・安全・快適な空調環境をご提供することをモットーに、高品質な施工と丁寧なアフターフォローに努めてまいりました。
当社では、現場の割り振りを効率化するなど、残業を少なくするよう努めており、有給休暇消化率がほぼ100%という働きやすい環境を整えております。
また、資格取得支援や教育訓練の充実など、社員のスキルアップ・キャリアアップを支援する制度も充実しております。
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