皆さん、こんにちは。神奈川県横浜市鶴見区を拠点に全国各地でダクト工事、冷媒配管工事、保温工事などを手掛けている株式会社エア・キャリアです。弊社では単独で工事を承っていますが、それも自信があるからです。お客様にとって快適な環境を作るために、確実な技術と即応力で対応いたします。
さて本日は、保温工事の資格について考えていきます。保温工事に資格は必要なのか、必要だとすると、どんな資格がオススメなのかなどを紹介するので、保温工事に携わる人はぜひ参考にしてください。
■保温工事に資格は必要?
保温工事を行うにあたって、資格を絶対に保有しなければいけないということはありません。資格なしでもできる仕事なのです。実際に未経験で資格なしから仕事をする人もいます。
保温工事を行う流れは、保温工事を行う会社に入社し、先輩から手ほどきを受けながら、現場で技術を覚えていくこと。これで工事自体はできるようになります。
ただ、資格があったほうが有利なことは確かです。実際に仕事をする場合でも、資格を保有している人にはより重要な役割が回ってきます。自信がつき、モチベーションもアップ。お客様からも信用されるようになります。待遇も良くなるでしょう。
会社によっては資格支援制度が用意されているので、その制度を利用して、保温工事の資格取得を目指せます。
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■オススメの資格は「熱絶縁工事士」
保温工事を行うにあたって、オススメの資格は「熱絶縁工事士」です。
そこで、「熱絶縁工事士」とはどのような資格か、どうして「熱絶縁工事士」の資格が保温工事にオススメなのかなどを解説しましょう。
・熱絶縁工事士とは?
「熱絶縁工事士」は正確には、「熱絶縁施工技能士」といい、国家資格になります。各都道府県の職業開発能力協会が実施する技能検定の熱絶縁施工に合格した人に与えられる資格です。
等級は3級から1級までありますが、それぞれの違いについては次項で説明します。
技能検定は実技試験と学科試験により構成され、前期と後期の年2回行われます。日程を見てみましょう。
まず前期の実技試験は例年6~9月頃行われます。前期の学科試験は例年7~9月頃。後期の実技試験の実施日は例年12~2月頃。後期の学科試験は例年1~2月頃に実施されます。
実技試験か学科試験のいずれか一方のみに合格した場合には、次回以降の受験の際にその合格した方の試験は免除されます。
資格取得にあたって必要な知識は、保温や保冷工事をするための基礎となる熱の伝わり方・機工具の取り扱い方法・図面の読み取り方法などです。
・なぜ熱絶縁工事士?
なぜ熱絶縁工事士(熱絶縁施工技能士)が保温工事にオススメの資格なのでしょうか。
まず、大規模な保温工事現場では熱絶縁施工技能士が常駐していないといけないケースもあり、資格が非常に重要な意味を持ちます。職長として働く場合も、資格取得を求められます。
自身が保温工事でキャリアアップするためにも、早めに熱絶縁施工技能士の資格を取得しておきたいところ。資格取得者のほうが出世もしやすいです。
■各資格の違いは?(受験資格、試験内容、行える業務など)
3級から1級まである熱絶縁施工技能士の資格ですが、各等級の違いを見てみましょう。
・熱絶縁工事士3級
まず、熱絶縁工事士(熱絶縁施工技能士)3級の概要を紹介します。
受験資格
熱絶縁工事士(熱絶縁施工技能士)3級には受験資格はありません。学歴も関係なく、実務経験がなくても大丈夫です。
試験内容
熱絶縁工事士(熱絶縁施工技能士)3級の学科試験の試験内容は熱絶縁(熱絶縁の基礎知識)、安全衛生(安全衛生に関する詳細な知識)、保温保冷施工法(日本工業規格に定める保温保冷工業施工標準、図示法及び材料記号並びにその建築製図通則に定める表示記号その他)です。
実技試験の試験内容は保温保冷工事の施工となります。
行える業務
熱絶縁工事士(熱絶縁施工技能士)3級を取得すると、施工仕様書通りに保温保冷工事用材料の取付け及び充てん、補助材の取付け、防湿材の取付け、外装仕上げなどができるようになります。
・熱絶縁工事士2級
次に、熱絶縁工事士(熱絶縁施工技能士)2級の概要を紹介します。
受験資格
熱絶縁工事士(熱絶縁施工技能士)の受験資格は実務経験2年以上です。3級合格後なら、実務経験がなくても受験資格が得られます。
試験内容
熱絶縁工事士(熱絶縁施工技能士)2級の学科試験の内容は、熱絶縁の基礎知識、関連法規のうち熱絶縁に関する部分、安全衛生に関する詳細な知識などです。
次の学科試験は選択制になっています。保温保冷施工法と吹付け硬質ウレタンフォーム断熱施工法のいずれかです。
実技試験の内容は保温保冷工事作業では保温保冷工事の施工、吹付け硬質ウレタンフォーム断熱工事作業では断熱工事の前処理と断熱工事の施工となっています。
行える業務
熱絶縁工事士(熱絶縁施工技能士)2級を取得すると、保温保冷工事作業では施工仕様書通りに保温保冷工事用材料の複雑な取付け及び充てん、補助材の取付け及びこて塗り、防湿材の取付け、外装仕上げなどができるようになります。吹付け硬質ウレタンフォーム断熱工事作業では、施工仕様書通りに発泡準備、施工面への吹付け、表面仕上げなどができるようになります。
・熱絶縁工事士1級
熱絶縁工事士(熱絶縁施工技能士)1級は最上位資格になりますが、概要を紹介しましょう。
受験資格
熱絶縁工事士(熱絶縁施工技能士)1級の受験資格は学歴によって変わります。いくつか例を挙げてみましょう。
実務経験の場合は7年、2級合格後は2年、3級合格後は4年です。専門高校を卒業した場合は、必要な実務経験年数は6年、2級合格後は2年、3級合格後は4年となっています。専修学校(大学入学資格付与課程)を卒業した場合も、必要実務経験年数は同じです。
短期大学卒業の場合は、必要な実務経験年数は5年、2級合格後は2年、3級合格後は4年となります。高等専門学校卒業、高校専攻科卒業、専修学校(大学編入資格付与課程)卒業でも同じです。
大学卒業や専修学校(大学院入学資格付与課程)卒業の場合は、必要な実務経験年数は4年、2級合格後は2年、3級合格後は4年となっています。
その他の熱絶縁工事士(熱絶縁施工技能士)1級の受験資格については、「熱絶縁施工技能士になるには」というサイトを参照してください。
試験内容
熱絶縁工事士(熱絶縁施工技能士)1級の学科試験の試験科目は2級と同じですが、より高度な知識を試されます。
実技試験の試験内容は保温保冷工事作業で、保温保冷工事の段取り、保温保冷工事の施工など。吹付け硬質ウレタンフォーム断熱工事作業では、断熱工事の段取り、断熱工事の前処理、断熱工事の施工となっています。
行える業務
熱絶縁工事士(熱絶縁施工技能士)1級を取得すると、2級業務のほか、保温保冷工事の段取り、高度な防湿剤の取付け、断熱工事の段取りや複雑な施工面への吹き付けなどができるようになります。
●キャリアアップのための資格はこちらもチェック!
ダクト屋の資格ガイド!ダクト工事に挑戦するなら知っておきたい資格の種類を解説
■まとめ
保温工事をする場合、資格なしでも取り組めるのですが、資格を取得したほうがいいことがいろいろあります。重要な仕事を任されるようになる、職長になれる、キャリアアップを図りやすくなる、待遇が良くなる、お客様から信用されるなどです。
そのため、保温工事を手掛けるようになったら、会社の資格取得支援制度などを利用しながら、ぜひ熱絶縁施工技能士の資格取得を目指してください。
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創業以来、お客様に安心・安全・快適な空調環境をご提供することをモットーに、高品質な施工と丁寧なアフターフォローに努めてまいりました。
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